私は3人兄弟なのだが、先日、母親が末の弟に、「父親を特養に移してはどうか」と言われたという話をしてきました。
弟いわく、今の有料老人ホームは高いのでは。特養ならもっと安く済むのじゃないか。地元の特養の話を聞いておいてくれと。母は素直に弟に言われた通り、地元の特養に連絡をしたところ、特養の職員の方が自宅まで説明にきてくれるとのことでした。
私事だが、じつはこの夏、私自身が急な病で入院をしており、退院はしたもののまだ通院中のため、母親の元を訪ねたのはひさびさだった。翌日にはもう特養の職員の方が説明にくるとのことだったので、母には、話を聞くのは構わないが、その場では返事はしないで兄弟みんなに相談してからにしてくれ、とだけ伝えて帰ってきましたが、気持ちは末の弟にイライラしっぱなしです。
末の弟は夫婦共々忙しく、父が倒れたときも正直、実質的な手続などはなにもしなかったのですが（その点については私も分かっていることなのでそこに文句を言うつもりはないが）今の有料老人ホームの金額が高いとは？確かに特養は安く入居できる人もいますが、そういうのは財産が少ない人への福祉的な話で、父親のように貯金がそれなりにある人間は決して格安では入れないはず。そんなことも知らないのか？と弟の浅慮さに腹が立ちつつも、最終的には母が決めることなので、母からの連絡を待ちました。
数日後、再び母の元を訪れたとき、特養の話はどうだった？と聞くと、個室でなければ今より少し安くはなりそうだが、個室だと今と殆ど変わらないので、今の施設で問題がないのなら無理に移るほどでもない、という話であったということでした。むしろ、今の有料老人ホームより遠くなる分、母が手続やなんやらで来るときの交通費が嵩むのではないか、とも言ってくれたそうで、大変誠実な方が説明にきてくださったのだなと思いました。
正直、今の有料老人ホームにもよくしてもらっているし、総合病院にも近いので、今のところで引き続きお世話になりたいと私個人としては思っていたのでよかったのですが、それにしても未だに弟には腹が立って仕方ない。一番顔も出さず関わりもしない人間が金の心配をしてくるというのは兄弟とはいえ気持ち悪さがあります。
