youkai5の日記

実家の父が倒れて困ったこと、主にはなかなか人に聞きづらいお金の話。

親が倒れる前に定期預金を解約させろ

実家の父が半年ほど前に脳梗塞で倒れた。現在はほぼ寝たきりで有料老人ホームにお世話になっている。

父が倒れてからいろいろ困ったことがあった。主にお金の話だが、自分と同じように困って情報を探している人もいるかもしれないのでここにいくつか書き留めておこうと思う。

まず、親が元気なうちにやっておくべきこと、それは定期を解約してもらうことだ。
これはまだ親が若くて関係ないねと思っている人でも真剣にやっておいたほうがいい。

病気になってまず困るのは、当たり前だがお金がかかることだ。
こういうときのための保険でしょと思うだろうが、保険金は大抵数ヶ月後にしか支払われない。

実家は父と母の2人暮らし。それなりに貯金もあり、なにかあったときでもお前たちに金銭的な迷惑はかけないと何度か言われていたので安心していたのだが、それが大きな間違いだった。
問題は、持っている預金の殆どが父名義の定期預金だったことだ。
定期預金は現在、詐欺対策のために解約条件が厳格化され、本人が窓口に行ってしか解約ができないらしい。
我が家の預金のうち母が動かせる母名義の預金は半分もなかった。
我が家はさらに悪いことに父も母もキャッシュカードを殆どの口座で持っていなかった。機械に疎すぎて窓口ばかり使っていたためカードを作ってすらいなかった。そのため父が倒れた今、キャッシュカードのない銀行の普通預金すら引き出せないのだ。
幸い私を含め兄弟ですぐ動かせるお金が用意できたため、現在は父と母の年金で父の費用を、その他母の生活費などは兄弟で用意したお金で払っている。

私みたいに親は預金があると安心している人はすぐにでも親に確認してみてほしい。
はっきりいって今の利子なんかたいしたことないので、1年分の生活費くらいはすぐ引き出せる口座に入れてもらうべき。

ちなみに亡くなった場合だが、すぐに口座は封鎖されてお金は下ろせなくなる。クレジットカードや公共料金を亡くなった人の名義の口座引き落としにしていた場合これらも使えなくなるのでご注意を。
親が一人の場合、いざというときに備え、贈与税に抵触しない範囲で子どもがお金を預かっておくのも一案だ。